うさぎの病気2
(子宮・卵巣・去勢・避妊)
1.うさぎの子宮・卵巣の病気
うさぎの未避妊雌では子宮・卵巣疾患が多いです。
子宮内膜炎、子宮水腫、卵巣・子宮の癌がみられます。
3歳以上になるとリスクが増し、年齢とともに増加します。
避妊をしていな雌の場合、尿に点々と赤い出血班がシートにみられるとか、
潜血尿をダッとしたなどの症状は卵巣・子宮疾患の場合があります。
出血は多くあるが、超音波(エコー)、レントゲン画像診断では大きな異常にみえないこともあります。
検査の総合判断で子宮疾患を疑い手術で卵巣・子宮摘出をおこなうことも多いです。
また、症状がでたところの手術は出血のため貧血をおこしていたり、リスクが高くなります。
繁殖をしない個体は病気の予防のために避妊手術をお勧めします。
当院里親うさぎの雌はすべて避妊手術をしています。
1歳過ぎると子宮・卵巣のまわりに脂肪が付いてきて手術がやりにくくなります。
やりにくいと手術時間がかかりますので、生体の負担になります。
10か月齢くらいの避妊手術をお願いしています。
一度診察して避妊手術の時期をお伝えしています。ご相談ください。
当院では、手術費用は避妊手術セット(総額)でお伝えしています。
年齢、体重等で費用が決まっています。
血液検査、胸部レントゲン検査なしでの手術は行っておりません。
麻酔の維持には吸入麻酔を使います。
うさぎ用声門上気道確保器具(v-gel rabbit)を使用しています。
2.うさぎの去勢、避妊手術
去勢手術の必要性、メリットについて
- 望まない子うさぎの出産の防止
- 睾丸、生殖器系病気の防止
- マーキング等の抑制効果
- テリトリー誇示の攻撃性の低下等、飼いやすさの向上効果
などです。
避妊手術の必要性、メリットについて
- 望まない子うさぎの出産の防止
- 卵巣、子宮疾患の回避
- テリトリー誇示の攻撃性の低下等、飼いやすさの向上効果
などです。
特に3歳以上の雌のうさぎは子宮・卵巣疾患のリスクが増し、年齢とともに増加します。
繁殖をしない個体は病気の予防のために避妊手術をお勧めします。
1歳過ぎると子宮・卵巣のまわりに脂肪が付いてきて手術がやりにくくなります。
やりにくいと手術時間がかかりますので、生体の負担になります。
6か月令から1歳までの避妊手術をお願いしています。
当院では、手術費用は避妊手術セット(総額)でお伝えしています。
年齢、体重等で費用が決まっています。
血液検査、胸部レントゲン検査なしでの手術は行っておりません。